Google Nexus 6P(H1512)開封の儀&ファーストインプレッション

投稿日時 11月 8th, 2015 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事, ブログ
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先週、国内発売された Google の最新スマートフォン「Neus 6P(H1512)」を入手したので早速開封の儀を執り行います。

Nexus 6P は Google と中国の端末メーカー Huawei が共同開発した 5.7 インチの大画面スマートフォンで、Nexus 5X と同様に、世界で最初に Android 6.0 (Marshmallow)を搭載した機種として発表されました。

10 月中旬に発売された Nexus 5X とは違って、Nexus 6P では 5.7 インチという大きなディスプレイを搭載しており、プロセッサも Nexus 5X の Snapdragon 808 より上位の Snapdragon 810 を搭載するなど、スペックは上です。

この記事で紹介しているのは Google ストアで購入した国内版です。本体カラーはアルミニウムで、内蔵ストレージの容量は 32GB です(Micro SD カードスロットはありません)。

それでは開封していきましょう。

製品箱は Nexus 5X と共通デザインのものを採用しているのですが、箱の帯がシールされており、この点に対して「Nexus 5X と違うな」と感じました(大したことではありませんが・・・)。

同梱品は、Nexus 6P 本体(バッテリー内蔵)、USB Type-C の USB ケーブル、USB-A – USB Type-C の USB ケーブル、SIM カードイジェクト用のピン、保証書などの書類です。

Nexus 6P には 2 本の USB ケーブルが同梱されています。次の写真の左側は USB-A – USB Type-C、右側は両方とも USB Type-C です。

Nexus 6P の特徴としては、Nexus シリーズ初のフルメタルボディを採用した高級感、業界でもトップレベルのスペック、Nexus 5X よりも高機能なカメラといったところです。この点を中心に紹介していきます。

まずは Nexus 6P の外観から。Nexus 6P ではアルミ素材を用いて表面にアルマイト処理を施したケースが使用されています。今回の「アルミニウム」カラーはメタル感満載です。しかし、アルマイト処理のおかげだからなのか、本体を手に持った時に液晶フィルムでよくある「防指紋コーティング」のようなサラッとした感触がり良い印象を受けました。Nexus 6P は中国メーカーの製品なのですが、いかにも “中華フォン” というチープなところは全くありません。

Nexus 6P の筐体サイズは 159.3 x 77.8 x 7.3mm、質量は 178g です。全体的にフラットな構造なのですが、背面の縁部分がわずかにラウンドフォルム化しているので、手にフィットします。

5.7 インチスマートフォンと聞くと、「かなりデカいのでは?」という印象を受けます。実際に Nexus 5X と比較すると、大きいのはその通りなのですが、使ってみると 7.3mm というスリムさとラウンドエッジの構造が効いてか、5.5 インチスマートフォンを操作しているかのように感じました。意外と片手で持ちやすいということです。

▲ 左から Nexus 6、Nexus 6P、Nexus 5X

リアカメラ付近の黒いバーはガラスパネル仕様となっています。そして、本体から若干隆起しています。Nexus 6P にも Nexus 5X と同じ構造の指紋リーダーを搭載しています。利用できる機能も Nexus 5X と全く同じです。

本体右側面には電源ボタンとボリュームボタンがあります。

下部の USB 端子は USB Type-C 規格を採用しています。表裏の区別がないのでどちらの向きでも装着できるのが最大の売りです。挿す方向を間違えることが完全になくなります。

ディスプレイに移ります。Nexus 6P のディスプレイは 5.7 インチ 2,560 x 1,440 ピクセルの AMOLED ディスプレイ(ゴリラガラス 4)です。AMOLED なので、写真や動画の発色が良く、この点は Nexus 5X よりも優れていると思いますが、最高輝度は Nexus 5X に及ばずと言ったところです。

左は Nexus 6P、右は Nexus 5X。

性能面です。Nexus 6P は Snapdragon 810 v2.1 2.0GHz オクタコアプロセッサ、3GB RAM(LPDDR4)、eMMC 5.0 の NAND フラッシュ(32 / 64 / 128G)を搭載しています。スペック的には市販されている Qualcomm ベースの機種の中でも最上級です。

ベンチマークアプリ Antutu のスコアは 50,000 点弱なので高いとは言えませんが、実際に使ってみるとユーザーインタフェースの動作は非常にスムーズで、Android アプリの動作も良好でした。また、RAM が高速な LPDDR4 の 3GB なので、端末を手にして 3 日間はリブート無しで運用できています。スローダウンの兆候が全くありませんでした。この点が Nexus 5X と大きく違うところだと思います(あくまでも実体験ベース)

Nexus 6P の OS は Android 6.0 Marshmallow で、中身はほぼ素の Android と言った構成です。ホームアプリは Google Now ランチャー、カメラアプリは Google カメラ、この他、Google 純正アプリがシステムアプリとしてインストールされています。

Nexus 5X のスピーカーはモノラルですが、Nexus 6P はステレオです。スピーカーは上下にあり、音楽や動画の音をステレオで視聴できます。

Android 6.0 でネイティブサポートの指紋リーダー「Nexus Imprint」は、ユーザーの指紋を登録すると、スリープ状態から画面を点灯させて指紋認証をロック画面を自動的に解除できます。指紋の認識スピードは Nexus 5X とほぼ同じでした。特に違いはなさそうです。

Nexus 6P では Google カメラで 240fps のスローモーション撮影ができるほか、「SmartBurst」機能も利用できます(Nexus 5X は非サポート)

カメラは背面に 1,230 万画素の Sony 製イメージセンサーを採用。画素サイズが 1.55μm に拡大し、レンズも F/2.0 の明るいものに変わりました。さらに、レーザー AF 機能やデュアルトーン LED フラッシュも搭載。4K 撮影にも対応しました。前面には 800 万画素カメラ(F/2.0)もあります。

バッテリーの持ち。Nexus 6P のバッテリー容量は 3,450mAh です。Nexus 6 から大幅に増えバッテリーの持ちに期待できます。実際に、ある日の 11 時頃にフル充電を終えて使用を開始し、当日の 23 時の時点で 15% まで減少していたので、少なくとも 12 時間は使用できたことを確認しました。意識して使用したので、ディスプレイの点灯時間はトータル 4 時間 18 分です。