ASUSのAndroid Wearスマートウォッチ「ZenWatch」をレビュー
ASUS の Android Wear 搭載スマートウォッチ「ZenWatch」を入手しました。この記事では製品の紹介とレビューをお伝えします。
ZenWatch は、既に数機種発売されてい Android Wear を搭載した腕時計型デバイス、いわゆるスマートウォッチです。腕時計として機能することはもちろん、Android Wear のパワーと ASUS 独自の機能によって、スマートフォンの情報を閲覧したり、スマートフォンを操作したり、スマートウォッチ上でアプリを利用することができます
私はこれまでに LG G Watch、Moto 360、SmartWatch 3 を実際に使ってきました。このレビューではそれらを使い比べて気づいたことも含んでいます。
何はともあれまずは開封から
ZenWatch の同梱品は、ZenWatch 本体、充電ホルダー、充電用 USB ケーブル、AC アダプタ、保証書です。
ZenWatch の充電は付属のホルダーに本体を装着し、ホルダーに USB ケーブルを装着して行います。LG G Watch や Gear Live と方式は同じです。ZenWatch のホルダーは本体を埋め込む形なので充電中に分離することはほぼありません。
ZenWatch のボディは、ディスプレイ部分以外がほぼ完全にステンレス素材で出来ており、他の機種に比べてメタリック感が高く、より高級さを感じます。
リストバンドの留め具部分までステンレスです。なんとなく安心がありますよね。
ディスプレイは 1.63 インチ 320 × 320 ピクセルの有機 EL です。有機 EL なので表示は LCD よりはるか鮮やか。しかし、屋外では輝度を 4 ~ 5 (MAX)にしないとまともに見えません、しかも、ライトセンサーがないので自動調光も不可。屋外移動を伴う利用では輝度を高く設定することになるので、他の製品に比べてバッテリーを多く消費しがちです。ちなみ、私が利用し場合(輝度 5)は 1 日程使用して残り 15% でした。
ZenWatch の特徴は強化ガラス「ゴリラガラス」をカーブさせており、盤面がラウンドフォルム化しているところです。このカーブ具合は外観を良くするだけではなく、タッチ操作もしやすくなります。
裏面には充電用の POGO ピンとやや側面よりにボタンがあります。このボタンの役割は、画面の ON / OFF やメニュー起動です。
装着するとこんな感じ。本体サイズは他のスクエア型とほとんど同じです。大きすぎず、小さすぎずって感じでしたね。個人的に、外観は Moto 360 や LG G Watch R のような円型が好みなのですが、フルメタルボディで高級感の漂う ZenWatch はスクエア型製品の中で一番好きですね。
フィット感はまあまあです。リストバンドはレザーなので、肌触りは良好です。しかし、本体上下の一部にリストバンドと手首の隙間が生じてしまって、ややグラつきます。フィット感については本体・リストバンド一体型の SmartWatch 3 がスクエア型で一番良いと思いますが、ここら辺はこだわりの領域だと言えるレベルで、個人的には特に違和感を持っていません。
ZenWatch のソフトウェア・UI
ZenWatch の中身をざっくりと言うと、素の Android Wear をベースに、ASUS 独自のカスタマイズに対応したウォッチフェイスと ASUS 独自機能を多数追加したというものです。操作方法は他社の Android Wear とさほど変わりません。
独自のウォッチフェイスは、「完全」、「起動」、「マスター」、「光沢」、「プロフェッショナル」、「探検家」、「活力」という名前のウォッチフェイスを使って、画面のカラーリングや表示する情報をカスタマイズできます。その組み合わせは 100 通り以上です。この機能は Google Play ストアで配信されている「ZenWatch Manager」を利用します。
独自機能は、画面を覆うだけで着信やアラームの音をミュートする「覆ってミュート」、リモートシャッター、Bluetooth の接続状態でロック画面認証を自動で ON / OFF する「端末をアンロック」、ZenWatch を呼び出せる「時計を探す」(逆も可能です)などなど。これらの機能も ZenWatch Manager で設定したり、実行することができます。
ZenWatch には独自のウォッチフェイスが多数盛り込まれています。
UI 周りは Android Wear 標準を採用しています。
ZenWatch で出来ること
まずは全てのアプリの通知(個別に無効も可能)や Google Now のカードを表示すること。
ZenWatch からスマートフォンを介して電話を発信することができ、逆に、着信をバイブレーションで伝えてくれます。
SMS や LINE などのメッセージ系アプリは Android Wear に対応しれいれば内容を表示したり、返信を音声コマンドで入力し、そのまま送信することもできます。
Google マップナビを「OK,Google ○○ にナビ」と言って実行し、経路を ZenWatch の画面に表示することができます。
ZenWatch には心拍計が搭載されており、その時点の心拍数を計測できます。リアルタイムでの計測には対応していません。心拍数を計測することで、消費カロリーをより正確に算出可能になるほか、(変化を知ることで)体調の変化を察知したり、運動の強度を確認することができます。
ZenWatch からスマートフォンを呼び出すことや、逆に、スマートフォンから ZenWatch を呼び出すこと
もできます。うっかり失くしたときに手軽に探せます。ZenWatch には Bluetooth 接続が途切れるとアラームを鳴らして置き忘れを防止する機能や、Bluetooth が途切れるとスマートフォンのロック画面認証を ON にするセキュリティ機能もあります(Android 5.0 の SmartLock と同じです)。
けっこう便利なリモートシャッター。ZenWatch ではプレビューを閲覧できるほか、前後のカメラを切り替えたり、フラッシュの ON / OFF なども可能です。
心拍数計測機能の一環で、1 分間の心拍数の計測で、リラックス度合も表示できます。「今、イライラしているのか?」を確認できるということです。
Source : ASUS Zenfone Shop
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