Nexus SにカスタムROM「MoDaCo r3」を導入、3Gでもインターネット電話(VoIP)が可能に
今回も既に昨年のうちに公開されていたカスタムROM「MoDaCo Custom ROM for the Samsung Nexus S with Online Kitchen」の「r3 GRH78」をNexus Sに導入して使ってみました。
30/Dec r3 GRH78: MoDaCo Custom ROM for the Samsung Nexus S with Online Kitchen
今回公開されたMoDaCoカスタムROは昨日紹介したBionix NS1と同じ用にAndroid 2.3.1(GRH78)をベースとしてroot化、/dataのマウントオプション変更による性能最適化などが施され、その他GoogleFramework.apk、各種ライブラリにも手が加えられているようです。MoDaCo Online Kitchenに対応しており、マーケットアプリの表示用にGRH55のFingerprintの利用、Android 2.3の新機能であるインターネット電話(VoIP)を3Gでも利用できるオプションを選択できます。
3種類のROMが公開されていますが、今回は3Gでもインターネット電話ができる「default options, with MoDaCo additions, GRH55 fingerprint and Internet Calling on non-WiFi connections」を導入しました。
r3 GRH78の導入手順
1.こちらからROMをダウンロード。Nexus SのマイクロSD(/sdcard)にコピー。
2.Nexus Sをリカバリモード(Clockworkリカバリ)で起動。
3./dataをワイプします。”Wipe data/factroy reset”。※ROMのバックアップを推奨。
4.ROMをインストールします。”Install zip from sdcard”→”Choose zip from sdcard”→ダウンロードしたROMを選択。
5.リブート。ROM焼きは以上で完了。
GRH55のFingerprintを利用しているとGRH78へのOTAアップデートが通知されてしまいます。これを止める手順を紹介します。※ROMのバックアップを行うことを推奨。
1.上記の後リブートされた場合は再度リカバリモードで起動してください。
2.こちらからZIPファイルをダウンロード。解凍します。
3.コマンドプロンプトを起動、ZIPファイルを解凍したフォルダに移動。Nexus SとUSB接続していることを確認し次のコマンドを実行。(1行のコマンドです)
adb shell mount /system && adb shell rm /system/app/GoogleServicesFramework.* && adb push GoogleServicesFramework.apk /system/app && adb reboot
4.Nexus Sがリブートします。以上で完了です。
※この手順を実行後でもOTA通知を受ける場合、アップデートを実行してください。リカバリモードで起動しますが更新されません。再度再起動すればそれ以降OTA通知を受けることはないでしょう。
/dataののチューニングが施されており、Quadrantだと素のAndroid 2.3より高いI/Oスコアを出しているようです。
また、3Gでのインターネット電話も利用できることを確認しました。Android 2.3でのインターネット電話についてはこちらで紹介しています。インターネット電話の3Gでの利用はこちらで解説されています。
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