NTTドコモ、4G LTE-Advancedの実証実験開始へ

投稿日時 2月 7th, 2011 by juggly 投稿カテゴリ » ブログ
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NTTドコモは2月7日、神奈川県横須賀市および相模原市にて第4世代(4G)移動通信方式「LTE-Advanced」の実験用無線局の予備免許取得、実験試験局免許が付与され次第同地区での実証実験を開始すると発表しました。

NTTドコモの4GはIMT-Advancedに承認されたLTE-Advancedという通信方式。同社が昨年末に開始した商用サービス「Xi(LTE、3.9G)」の発展版で、Xiより高速・大容量な通信が可能になるとされています(LTE-Advancedの開発目標は、低速移動や停止時には1Gbps、高速移動時には100Mbpsのデータ通信)。NTTドコモが開発した実証実験システムによる模擬環境下では下り1Gbps、上り200Mbpsという速度が確認されたらしい。

予定されている実証実験では、LTE-Advancedにおける主要技術の性能評価が行われるとのこと。その主要技術は、

  1. 周波数広帯域化:LTE用周波数ブロックを束ねて広帯域化を図る技術。
  2. 上りリンクMIMO伝送:移動局で複数の送信アンテナを用いた無線伝送により伝送効率を向上させる技術。
  3. 下りリンクマルチユーザMIMO伝送:基地局から複数の移動局へ送信される信号をMIMO多重伝送することにより、周波数利用効率を向上させる技術。
  4. 下りリンクマルチセル協調送信:基地局から離れた移動局の伝送速度を向上させる技術

現在LTE-Advancedという通信方式は3GPPにて標準化が進められており、2014年頃の実用化が見込まれています。

Source : NTTドコモ