シャープ製「AQUOS EVER SH-02J」のレビュー
シャープが NTT ドコモを通じて昨年 12 月に発売した AQUOS スマートフォン最新モデル「AQUOS EVER SH-02J」を入手したのでレビューをお届けします。
AQUOS EVER SH-02J はシャープのキャリアモデルの中でも小型ミッドレンジクラスの「AQUOS EVER」シリーズの 2 作目で、2015 年夏モデルで発売された「AQUOS EVER SH-04G」の後継モデルになります。AQUOS EVER SH-02J と同型のスマートフォンは KDDI や UQ mobile、また、SIM ロックフリーの「AQUOS SH-M04」としても販売されています。
AQUOS EVER SH-02J の特徴は 5 インチ画面のコンパクトで持ちやすいところで、また、低消費電力型液晶ディスプレイ IGZO を採用しているので、比較的バッテリー持ちも良いとされています。スペック面では上位の AQUOS ZETA と大きながありますが、電話、カメラ、SNS、動画視聴など、日常生活の中で行う大抵の処理は卒なくこなせます。
AQUOS EVER SH-02J の主要スペックは、Android 6.0.1 Marshmallow、5.0 インチ 1,280 x 720 ピクセルの IGZO 液晶、Snapdragon 430 MSM8937 1.4GHz オクタコアプロセッサ、2GB RAM、16GB、Micro SD(最大 256GB)、背面に 1,310 万画素カメラ、前面に 500 万画素カメラ、2,700mAh バッテリーを搭載しています。USB コネクタは Micro USB です。筐体サイズは 143 x 71 x 8.3mm で、質量は 138g。カラバリは ゴールド、ホワイト、ブラック、ピンクの 4 色です。今回購入したのホワイトです。
また、日本の定番機能としては、おサイフケータイ(FliCa)、IP68 レベルの防水・防塵、VoLTE に対応しています。AQUOS EVER SH-02J は NFC(Type-A / B)にも対応しているので、Android ビームを利用することも可能です。
AQUOS EVER SH-02J は Google Pixel や iPhone のようなシンプルな外観で、個人的には満足しています。また、5 インチ端末なので手によくフィットし、片手でも楽々と操作できるところは、片手持ちのしやすさを重視する私にとっては好印象。
バックカバーや側面フレームはプラスチック素材を使用していますが、ホワイトカラーにはメタル調の仕上げを施しているので、わずかに金属のような光沢があります。背面の形状はフラットですが、側面にかけて緩やかにカーブしており、端末を握った際に、指の関節と親指の付け根に上手くフィットして心地よい手触りとなっています。
前面のカバーガラスは 2.5D 仕様になっており、端から内側へのスワイプ操作が滑らかでしやすくなっています。
ボタン類は右側に集約されており、側面には AQUOS EVER シリーズ初の指紋リーダーを搭載。Xperia や Nextbit Robin の指紋リーダーとは異なり、電源ボタン上にはありません。指紋リーダー専用となっていますが、一部の機能を実行できます。
下部 USB コネクタは Micro USB です。USB Type-C ではありませんが、Quick Charge 2.0 の急速充電に対応している模様。、
AQUOS EVER SH-02J のファームウェアは Android 6.0.1 Marshmallow です。今後は Android 7.0 Nougat にもアップデートされる予定となっています。
キャリアモデルですが、ファームウェアの中身は素の Android を少し弄ったという内容で、外観の多くは AOSP ROM に近いものtなっています。
しゃべってコンシェルや docomo ID 認証、d マーケットのアプリなど、ドコモサービスのアプリが標準搭載。また、シャープが AQUOS スマートフォンに提供しているエモパーやベールビュー、リラックスビュー、Clip Now スクロールオート、省エネスイッチなど、便利機能も多く搭載しています。
ホームアプリは「docomo LIVE UX」、シャープ独自の「Feel Home」、さらに、「Google Now ランチャー」をプリインストールしており、この 3 つから切り替えることができます。
AQUOS EVER SH-02J では「ヒカリエモーション」と呼ばれる新機能が追加されました。これは、着信時、ロック解除、エモパー発動時など、いくつかの場面で下部の LED と画面上の光で感情のようなイルミネーションを奏でるというもので、特に便利な機能ではありません、イルミネーションの完成度は非常に高くあたかも画面が光っているように見えます。
AQUOS スマートフォン定番の「エモパー」は最新の v5.0 に対応しています。v5.0 では、音声で端末のロック画面からアラームやタイマーを設定したり、訪れた場所を日々記録し、端末の画面で振り返ることが可能になります。また、カレンダーと連携して予定から行先の天気予報を通知したり、位置情報と連動して現在地や出身地の関連ニュースを音声で知らせるようになりました。
AQUOS EVER SH-02J はミッドレンジモデルなので性能には期待できません。Antutu アプリのスコアだと 42,000 点レベルです。最初の方はサクサクと動いていましたが、しばらく使うと若干もっさり感が目立つようになり、今では定期的に再起動やアプリキャッシュのクリアを行っている状況です。まあ、スペックを考慮するとこうなることは目に見えていたのでがっかりすることはありませんでした。
AQUOS EVER SH-02J はカメラアプリはシンプルな UI ながらも、「ふんわり」や「くっきり」「近くで」と要望にあったシーンモードを搭載するなど、スマートフォン初心者でも簡単に使いこなせるものとなっています。
撮影モードは多彩で、上述の「おすすめオート」や「おすすめプラス」のほか、タイムラプス、銀残し、モノクロ、QR コード読み取り、花火撮影などもあります。
写真サンプルです。オートモードでは比較手駅明るめに撮影できるようでした。
AQUOS EVER SH-02J のバッテリー容量は 2,700mAh と 5 インチスマートフォンの中では平均的な容量です。11 月 45 分時点で 85% だったバッテリー残量は当日の 20 時に 10% にまで減少しました。テスト中は、テザリングをずっと ON にして PC 作業を行ったり、外出先でカメラを使うなど、けっこうハードに使いました。それでも 75% のバッテリーで 8 時間も使用できたことは他の 5 インチスマートフォンに比べてかなり長持ちだと言えます。
バッテリー使用量のグラフは 1 月 1 日からのデータを表示しているので見づらいです。
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