「ZTE Blade V8 Pro」のレビュー、2万円台の機種だけど満足度は非常に高い

投稿日時 4月 16th, 2017 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース, ピックアップ記事, ブログ
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中国メーカー ZTE が今年 1 月に米国で発売したコストパフォーマンスに優れる Blade シリーズの最新モデル「Blade V8 Pro」のレビューをお送りします。

先に触れておきますが、Blade V8 Pro は米国で $229(約 25,000 円)というかなり安いスマートフォンです。結論から言うと Blade V8 Pro はこの価格帯のスマートフォンの中ではかなり満足度の高い機種だったので、本記事ではこの機種を褒めまくっています。

Blade V8 Pro は 5.5 インチ 1,920 x 1,080 ピクセルのディスプレイや Snapdragon 625 2.0GHz オクタコアプロセッサを搭載したミッドレンジクラスのスマートフォンです。価格以上の性能と背面にダブルレンズ仕様の 1,300 万画素カメラを搭載しており、フォーカス性能が比較的速く、ボケやモノクロ撮影といったダブルレンズカメラならではの撮影が楽しめるのが特徴と言えます。対抗馬は ASUS ZenFone 3(ZE552KL)です。

Blade V8 Pro の外観はアルミフレームと 2.5D 仕様のガラスパネルを組み合わせた最近のスマートフォンではごく一般的なデザインです。ホームボタンは Galaxy のように物理ボタン式で、上に指紋リーダーを搭載しています。

バックカバーはレザー質感の独特な素材を使用しており非常にシックな雰囲気。ラウンドフォルム構造なので手にフィットし、片手操作性は抜群だと感じました。

USB コネクタは Type-C 仕様です。

Blade V8 Pro はデュアル SIM・デュアルスタンバイに対応していますが、SIM カードスロットの一方が Micro SD カードと兼用なので Micro SD を利用する場合デュアル SIM は利用できません。

Blade V8 Pro のディスプレイは 5.5 インチフル HD の IPS 液晶。画質とタッチ感度に違和感は感じませんでした。2 万円台のスマートフォンなのにこれほどの品質だったことはある意味驚きです。

Blade V8 Pro はパフォーマンスの良さで評判の良い Snapragon 625 プロセッサを搭載しています。RAM は 3GB と ZenFone 3 シリーズより少ないものの、十分と言える容量です。確かに、体感的な性能は良かったです。それは、ZenFone 3 と遜色ないと言えるほどです。Antutu のベンチマークすtコアでも 62,444 点を出していたので、現代のミッドレンジモデルの中でも性能の高い方だと言えます。

Blade V8 Pro の最大の特徴と言えるのはダブルレンズカメラを搭載しているところです。リアカメラは 1,300 万画素の RGB イメージセンサー + 1,300 万画素のモノクロイメージセンサーという構成で、カメラアプリの「デュアル」という専用メニューから仮想的に F 値を変更して背景をぼかすことのできる「BOKEH(ボケ)」、赤・緑・青のいずれかにマッチした要素を色付きで際立たせる「MONOCOLOR(モノカラー)」、モノクロ写真を撮影できる「MONOCHROME」といった撮影モードを利用できます。詳細はこちらの記事で紹介しています。

カメラアプリ上にはシャッターボタンの傍に「Live」ボタンがあります。これは、シャッターボタンを押すと静止画と数秒間の短い動画を撮影できる機能です。例えば、プロモーションムービーを自作する場合に、シーンやカットとして活用できます。また、スマートフォンであまり目にしない “透かし” を合成する機能、HDR 撮影モード、4K 撮影モードもあります。2 万円台のスマートフォンではあり得ないと思うほどの高機能ぶりです。

個人的に、Blade Vu Pro で評価したいのはファームウェアの作りです。OS は Android 6.0 Marshmallow で、MiFavor と呼ばれる ZTE 独自の UI を被せていますが、素の Android の良さを損なわないカスタマイズ内容なので、様々な独自機能を目にしますが、不思議と使いやすいと感じるものでした。しかも、日本語にはほぼ完全に対応しているので、日本人にとっても使いやすいシステムだと言えます。

設定メニューをご覧の通り、Blade V8 Pro には ZTE 独自機能が多数盛り込まれていますが、全てこの設定メニューからアクセスできるようになっています。

Blade V8 Pro は安いスマートフォンですが、Android ビームで使用する「NFC」も搭載。一応、VoLTE 用のトグルスイッチもありますが、国内キャリアの SIM カードで有効なのかどうかは未確認です。

現代のスマートフォンでは定番機能の一つ「テーマ」機能もあります。テーマはほとんどは無料です。

ホームボタン上の指紋リーダーでは、ロック画面を指紋認証で解除できます。それだけではなく、ロック解除後に特定のアプリを起動するオプション機能も利用できます。

節電機能も充実しています。Blade V8 Pro では、節電レベルを決めて機能や性能を制限する「スマート省電力」と、電話と SMS の機能を残し、他のアプリや端末機能を極力無効化する「ウルトラ省電力」を利用できます。

また、スケジュールで本体電源の ON / OFF を自動的に切り替える便利機能もあります。

ZTE によるカスタマイズの特徴的な部分は「Dolby Audio」のサポートでしょうか。イヤホン経由で音楽や動画のオーディオをバーチャルサラウンドで視聴することができます。

Blade V8 Pro のバッテリー容量は 3,140mAh です。これは、5.5 インチスマートフォンの定番容量(3,000mAh)よりも若干大きい容量です。実際に使用したところ、75% のバッテリー消費量で約 12 時間は使えましたので、朝外出して夜帰宅するまでの間、バッテリーの追加充電は不要な場合がほとんどだと思います。意外と持つという印象です。ちなみに、Blade V8 Pro は Quick Charge 2.0 の急速充電に対応しています。