準天頂衛星「みちびき 2号機」は6月1日に打ち上げ予定
宇宙開発戦略推進事務局(内閣府)は 4 月 16 日、先週 JAXA が打ち上げ予定を明らかにした準天頂衛星「みちびき 2 号機」の打ち上げ予定日を 6 月 1 日に決定したと発表しました。
「みちぶき」は、日本が運用する人工衛星による位置測位システムで、2023 年までに 7 機体制での運用が計画されており、もうすぐその 2 号機が打ち上げられるということです。
「みちびき」は、米国が長年運用している GPS のようなものですが、日本の上空を長時間飛行するので、高い仰角から信号を長く受信します。そのため、日本とその周辺の地域では GPS よりも小さい誤差で位置測位が可能になります。
「みちびき」の機体数が増えることはスマートフォンにおける位置測位の精度が向上するので注目に値します。
というのも、人工衛星を用いた測位システムは 3 次元空間の座標を各機体からの信号(衛星の位置と時間)から計算によって割り出すため、最低でも 3 機(補正用で 4 機)の人工衛星を捕捉する必要があります。現在運用中の「みちびき」は 1 機だけなので、GPS 信号の補完的な役割を担っていますが、これが 2 機になると計算の精度がさらに高まるので、2 機になったとしてもその効果は絶大です。
みちびき 2 号機の打ち上げは H-IIA ロケット 34 号機を使用し、種子島宇宙センター 大型ロケット発射場にて実施される予定です。打ち上げ予定日時は 6 月 1 日 09:20 頃となっていますが、天候などの影響で延期となる場合もあります。
Source : 宇宙開発戦略推進事務局
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