DJI Phantom 4 Pro V2.0が正式発表、リニューアルしたカメラと低ノイズプロペラを採用など
DJI は 5 月 8 日、個人向けドローンの中では高級なハイエンド機「Phantom」シリーズの新モデルとなる「Phantom 4 Pro V2.0」「Phantom 4 Pro+ V2.0」を正式に発表しました。DJI ストアでは既に販売を行っており、10 ~ 15 営業日で発送される見込みです。
Phantom 4 Pro V2.0 は Phantom 4 Pro のマイナーチェンジモデルで、カメラをリニューアルし、新しいプロペラと改良したモーターを採用してノイズを大幅に低減させ、FPV ビデオを安定的に転送し、DJI Goggles とのワイヤレス接続も可能にした新しい無線伝送方式「OcuSync」を導入するなど、内部的には様々な変化が見られます。
ジンバルカメラは、スペックの面では Phantom 4 Pro / Adv と共通している部分が多いのですが、Phantom 4 Pro V2.0 のカメラは、メカニカルシャッターと再設計したレンズを使って構成されており、写真と動画の画質が改善され、また電子シャッターの大敵とも言える動体撮影時の被写体の歪み(ローリングシャッター現象)も軽減させています。
カメラのイメージセンサーは 1 インチの CMOS で、2,000 万画素の有効画素数を有しています。動画は最大 4K@60fps(H.264)または 4K@30fps(H.265)で撮影することができ、ビットレートは最大 100Mbps をサポートしています。メカニカルシャッターを採用したことにより、毎秒 14 フレームの高速連写も可能になっています。
プロペラは先端の形状を変えた「9455S」を採用しており、モーター制御には磁場方向制御 FOC を備えた新しい正弦波 ESC を採用することで、プロペラノイズを大幅に低下させ、また飛行の安定性も高めています。ノイズは Phantom 4 Pro との比較で 4dB(60%)も低下したとされています。
Phantom 4 Pro V2.0 の「OcuSync」とは、2.4GHz 帯と 5.8GHz 帯の周波数帯の中から FPV ビデオの信号を最も安定的に転送できる空きチャンネルを自動で見つけて切り替えるという仕組みで、Phantom 4 Pro V2.0 の送信機は「OcuSync 送信機」とも呼ばれていますが、これは Phantom 4 Pro との互換性もあります。ただ、日本モデルは 2.4GHz 帯しか有効にされておらず、転送距離は 4km となっています。
バッテリー容量は 5,870mAh です。電圧や質量も Phantom 4 Pro のバッテリーと全く一緒なので、Phantom 4 Pro のものが使用できると思われます。
上記の他には、前方、後方、下方にビジョンセンサーを、左右には赤外線センサーを搭載しており、5 方向の障害物検知が可能です。機体重量は 1,375g と Phantom 4 Pro から 13g ほど軽量化されています。
Phantom 4 Pro V2.0 の価格は 204,000 円ですが、送信機と 1,000 カンデラの Android モニタが一体となった Phantom 4 Pro+ V2.0 も用意されており、239,000 円で販売されます。
Source : DJI
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