Xperia XZ2 Premiumのデュアルカメラレビュー
Sony Mobile の 2018 年最新モデル「Xperia XZ2 Premium」のカメラレビューをお送りします。この機種には Xperia で初めてリアにデュアルカメラが装備されています。本記事ではデュアルカメラによって何が可能になったのかや、既存モデルとの差をご紹介します。
Xperia XZ2 Premium には 4K HDR 動画やスーパースローモーション動画を撮影できる Motion Eye カメラの発展版「Motion Eye デュアルカメラ」が搭載されており、Xperia XZ2 シリーズよりも画質と機能性が大きく向上しています。
カメラアプリを起動した時には既存の Xperia XZ2 とあまり変わらないな」な、という印象でしたが、アプリに追加されたデュアルカメラのアイコンがとても新鮮で、これが Xperia XZ2 Premium に新しい付加価値を提供しています。
Xperia XZ2 Premium の主なカメラ機能としては、4K HDR 動画の撮影、960fps の FHD スーパースローモーション動画の撮影、ISO 51200 の「超高感度モード」、「ぼけ」と「モノクロ」のデュアルカメラ機能です。最後の 3 つが Xperia XZ2 Premium 独自の機能になります。
まずはデュアルカメラと密接に関係する部分をご紹介します。
Xperia XZ2 Premium では「プレミアムおまかせオート」時に、「超高感度モード」を有効にすることができます。これは基本的に、光が殆どない環境で自動的に有効となり、カメラの感度を上げて撮影できる、というものです。この時、写真モードでは ISO 51200 まで、動画は ISO 12800 まで感度を上げられます。マニュアルモード時の ISO 感度は 12800 までです。
次の写真左は ISO 16000、右が ISO 51200 です。樹木の色合いまでしっかり捉えています。
Xperia XZ2 Premium には「デュアルカメラ」機能というものがあり、カメラアプリのシャッターボタン近くにあるアイコンをタップすると選択できます。現在備わっているデュアルカメラ機能は、「ぼけ」と「モノクロ」です。
ボケは被写体の背景をぼかす機能で、「背景ぼかし」アプリよりも撮影が速く、仕上がりも綺麗です。ただ、被写体から 1m ほど距離をとる必要があり、デジタルズームも効かないので、小さな被写体の背景をぼかす撮影には不向きです。人物や大きな被写体の背景をぼかす、こういう時のための機能です。
モノクロは文字通りモノクロ写真を撮影するモードで、静止画モードだけでなく、動画モードでも有効にできます。モノクロ動画も撮影できるということです。次の写真、アーチ部分は実際には赤く塗られていて、背景の木々は緑です。撮影する場所や被写体によってはノスタルジックな雰囲気の写真を撮影できます。
Xperia XZ2 Premium も 4K HDR 動画を撮影することができ、しかもカメラで撮影した 4K HDR 動画をフル解像度で視聴することもできます。ただ、HDR 動画の用途は、逆光時のようなダイナミックレンジの広いシチュエーションで白飛びや黒つぶれを軽減するというものなので、あらゆるシチュエーションにおいて効果とは限りません。夜景やイルミネーション、空を含む風景の撮影で有効かと。
Xperia XZs から利用可能な 960fps スーパースローモーション動画は FHD 解像度で撮影することができます。次の動画は線香花火「大江戸牡丹」を撮影したところです。ちなみに、やはり花火は国産が良いですね。大江戸牡丹の場合は、玉が大きくて、火花も綺麗に飛びます。
パッと見、Xperia XZ2 Premium のカメラは既存モデルのそれと比較して大して違いは無いように思えますが、デュアルカメラ機能により出来ることが増え、記事でお伝えすることは中々難しいのですが、カメラの起動やプレビューの滑らかさ、シャッターの切れる速さなど、一連の動作においてもそのスピードが Xperia XZ2 より明らかに良くなっていました。
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