Huawei純正のスマホ360カメラ「Huawei 360 Panorama VR Camera」のレビュー

投稿日時 11月 13th, 2017 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事, ブログ
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日本では公式には発売されていない Huawei のスマートフォン用 360 カメラ「Huawei 360 Panorama VR Camera」のレビューをお送りします。

Huawei 360 Camera は、USB Type-C コネクタを持つスマートフォンに挿し込み、スマートフォンの画面を使って 360 写真・動画を撮影できる外付けカメラで、この手の 360 カメラで有名な Insta360 をベースに開発されています。

海外では、「Huawei EnVizion 360 Panoramic VR Camera」という名前でも販売されていますが、物としてはどちらも同じです。日本では正規のルートで購入することはできませんが、Amazon などでモバイルアクセサリーを販売しているファーストスターモバイルさんが独自のルートで取り寄せ、日本で販売しています。価格は 18,800 円なので、Insta360 Air よりも少しお得です。

■ Amazon.co.jp
URL : https://www.amazon.co.jp/dp/B075R8VHLX

Huawei 360 Camera は約 50g の小型で軽量なボディに 2 つの 1,300 万画素カメラを備えており、写真は 5,376 x 2,688,ピクセル、動画は 1,920 × 960 ピクセル(2K)で撮影できます。静止画の解像度が Insta360 Air よりもはるかに高いので(3,008 × 1,504 ピクセル)、Huawei 360 Camera は 360 写真向きのカメラだと言えそうです。

Huawei 360 Camera の撮影モードは通常の 360 撮影のみで、ライブ配信機能はありませんが、専用アプリには 360 写真から GIF アニメや横に長いパノラマ写真、天体図を生成できたりと、機能はそこそこ充実しています。また、撮影時にはカラーフィルター、ホワイトバランスのフィルター、露出の調節もできるので、様々なシーンで綺麗な 360 写真・動画を撮影できそうです。

パッケージ内容は Huawei 360 Camera と専用の巾着袋というシンプルな内容です。

Huawei 360 Camera の本体は Insta360 よりもスリムです。デザイン的にもこちらの方が優れていると私は思います。

本体がスリムで、また 2 つのレンズが近い位置にあるからなのか、360 写真の画質は Insta360 よりも良く、写真を繋ぎ合わせる部分の歪みもさほど見られませんでした。確かに画質は良かったのですが、動画は手ブレが酷くて、移動しながらの撮影には向きませんでした。

Huawei 360 Camera の使い方は Insta360 や他の直挿し 360 カメラと大体同じで、スマートフォンにカメラを挿し込み上下を逆さまにして専用アプリを使ってシャッターを切ります。アプリは Google Play ストアで配信中です。

アプリにはカメラロール機能もあり、Huawei 360 Camera で撮影した写真や動画はアプリ内で閲覧・編集できます。撮影した写真はスマートフォンのストレージにそのまま保存されるので、Micro SD カードを使って転送したり、ワイヤレス転送を行う必要がありません。ここら辺は直挿し型カメラの利点です。

アプリでは Insta360 と同様に、カラーフィルターやホワイトバランスのフィルターを適用したり、露光量も調節できるので、撮影する環境が屋内でも屋外でも、晴れていても曇っていても、照明の種類によらず綺麗に撮影できます。また、露光量を上げると映像が暗く映る場合に明るく補正できます。

Huawei 360 Camera ならではの機能というのが「ピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)」という撮影モードを備える点です。PIP モードを有効にすると、下部の画面で自分の横や背後などの見えない所に何があるのかを確認しながら撮影することができます。

他通常のパノラマ写真を生成する機能です。これは 360 写真の一部分を横に広げて一般的なパノラマ写真を作成します。シェアする時にはこれが実用的かもしれません。

GIF アニメーションの作成機能です。これは 360 写真を回転する GIF アニメーションを作成するというもので、バリエーションは時計回りまたは反時計回りの 2 種類しかありませんが、SNS でシェアする時に最適です。

VR モードもあります。撮影した 360 写真・動画をアプリで確認する方法にはいくつかありますが、Huawei 360 Camera には VR ヘッドセットを使って立体視する機能もあります。後で作品を鑑賞するのに最適な機能です。

他にも、アプリから直接 Facebook や Twitter、LINE に投稿したり、Google フォトにアップロードすることもできます。撮影して直ぐに共有することが簡単にできます。

全体的に、動画の画質と機能の面では Insta360 Air に若干劣る気もしますが、アプリなどで扱いやすい 360 写真については Insta360 より優れていると言えます。

対応デバイスについて。製品自体は汎用品なので、アプリがインストールできる機種であれば基本的に使えると思いますが、Galaxy S8 などの非対応のデバイスもあるのでご注意ください。

私が実機で動作することを確認したのは Huawei P10、Google Pixel 2、Xperia XZ1 Compact、ASUS ZenFone 4、Xiaomi Mi Max 2、LG G6、Moto X4、BlackBerry KEYone、HTC U11+ です。

少なくとも上記の機種では動作します。おそらく、多くの Type-C 端末はカメラを認識すると思いますが、唯一、Galaxy S8 はカメラを全く認識しませんでした。Samsung デバイスはおそらく全滅でしょう。

更新:その後、Galaxy S8 で再度確認したところ、問題なくカメラを認識し、撮影もできました。原因は挿し込みが甘かったせいです。