音質がグッと良くなった「Google Nest Mini」のレビュー
スマートスピーカーまたは AI スピーカーが世に浸透していくきっかけを作った「Google Home Mini」の後継モデル「Google Nest Mini」のレビューをお送りします。
「Google Home」の名前は付いていませんが、Nest Mini は見た目的にも機能的にも Google Home Mini の後継モデルで、Gogole ストアでは 6.050 円と、Google Home Mini の 6,600 円よりも易い価格で販売されています。今購入するなら間違いなく Nest Mini ですね。
Google Hoe Mini と Nest Mini を見比べてみると、本体のデザインはほぼ一緒。スペックシート上も本体の大きさは全く同じで、重さは Nest Mini の方が 8g 増しています。
「見た目が変わっていない」と聞くとガジェット好きにしてみれば少し残念な気もしますが、後述するように中身、その中でも性能面は結構良くなっています。
カラバリが 4 色なのは前と同じです。しかし、Aqua は Sky に変更され、本体の底部にフックの引っ掛けが設けられており、壁掛けが可能になりました。設置場所の自由度が上がったので、前作よりも部屋のインテリアに合わせやすくなっています。
ただ、個人的に残念だと思う設計変更なのですが、電源が USB ではなく DC 入力に変わったため、例えば外出先やホテルでモバイルバッテリー駆動させるような少しワガママな使い方ができなくなりました。
それでは内部の変更点を説明していきます。
外見は Google Home Mini と同じでも、内部には多少の違いが見られます。その中でも最初に紹介すべき点が音質の大幅な改善です。
40mm ドライバを備えた 360 空間オーディオのスピーカーである点はどちらも同じなのですが、音全体の鮮明さが増し、さらに低音部分もよく響くようになりました。その差は私でさえも容易に気付くほどです。
例えば、ある曲を同じ音量・イコライザ設定で聴き比べたところ、Google Home Mini から流れる音は Nest Mini の音よりだいぶ乾いた感じに聴こえ、また、Nest Mini から流れる音には Google Home Mini では耳に届かない低音(ベース音など)もしっかり聴き取ることができました。
マイクについても前作の 2 つから 3 つに増え、スペックシートによると「高感度マイク」に変更されています。マイクユニット自体も変わったのでしょう。音声入力を多用する AI スピーカーにとってこうした部分は重要ですから操作性がだいぶ違ってくるはずです。ただ、私の使用環境では Google Home Mini との顕著な差は感じず、この部分は今後もテストを続ける必要があろうかと思います。
次は Bluetooth 5 をサポートしたことです。Google Home Mini の Bluetooth 4.1 よりもデータの転送速度が向上しており、電波の届く範囲も拡大しています。近年では、ハイレゾ音源の音楽ストリーミングサービスも一般化しつつあるので、そうしたサービスをもっと楽しむためにも Bluetooth 5 への対応は非常に魅力的です。Nest Mini は Bluetooth スピーカーとしても最新のスペックを有していると言えます。
Nest Mini の本体上面には Google Home Mini と同じく静電容量式のタッチセンサーが搭載されており、両サイドをタップして音量を調節できる他、Google Home Mini ではハードの不調で切られていた上面タップで再生 / 停止する機能も有効になっています。
スピーカー、マイク、通信の他にも、たぶん高感度マイクの恩恵だと思いますが、ユーザーが近づくと Nest Mini の音量コントロール LED が点灯し、例えば暗い場所でもボタンの位置を目視できるようになっています。これは「超音波センサー」として Google Home アプリで設定可能です。
見た目が Google Home Mini と同じなので Nest Mini に乗り換える Google Home Mini ユーザーは少ないと思いますが、AI スピーカーとして重要な部分は差を実感するほど改善されているので、乗り換えてもそれなりに満足するはずです。
SOurce : Google ストア
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