Samsung、スマホと人工衛星が直接通信する5G NTNをサポートしたExynosモデムを開発

投稿日時 2月 25th, 2023 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
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モバイルインターネットが 5G から 6G に移行しようとしている昨今、国内外のキャリア各社は地上基地局の 5G 化を推し進めるのと平行して、通信エリアを地球全体にまで拡大させることを目指し様々な実験を行っています。通信エリアを拡大させる手段の一つとして注目されているのが人工衛星を利用した NTN(非地上ネットワーク)技術です。その商用サービスがもうすぐ始まります。このような状況の中、Samsung はスマートフォンと人工衛星が直接通信する 5G NTN をサポートしたモデム技術の開発を完了させ、今後、自社の Exynos モデムに実装する方針を明らかにしました。5G NTN をサポートした Exynos モデムを搭載するスマホでは 5G 衛星通信も可能になるということです。

NTN 技術とは、人工衛星をはじめとした地上基地局以外の設備を利用して、山奥や洋上のど真ん中、広大な砂漠など、これまで地上基地局では到達できなかった領域にまで通信エリアを拡大させる通信技術です。通信エリアを拡大させるだけでなく、大規模災害発生時に地上基地局が使用不能になった際のバックアップ回線として、さらに、ドローンや空飛ぶ車などの今後ニーズが高まる機器向けの通信手段になることも期待されています。

5G を利用した NTN 技術は 3GPP リリース 17 で標準化されており、Samsung は今回、この規格に準拠したモデム技術を開発。まずは、地球低軌道衛星(LEO)ネットワークとの通信を可能にした Exynos Modem 5300 をリファレンスデザインをとして製品化しました。このモデムはスマホ – 人工衛星間でのメッセージ送受信だけでなく、高解像度の写真や動画の送受信も可能とされています。

今回の発表は、Exynos Modem 5300 の完成を公表しただけで、対応スマホがいつ発売されるのかなど、具体的な情報は明らかにされていません。

Source : Samsung