Google Pixel 8に搭載されるTensor G3プロセッサはARMv9準拠の9コア構成となる模様
Pixel 8 シリーズに搭載される見込みの新型 Tensor G3 プロセッサに関する情報がリークされ、現行最新の Tensor G2 から中身が大きく変わるということで注目を集めています。
今回の情報は、Android Authority が関係筋からの情報として伝えたことなので、真偽のほどは定かではありませんが、具体的な情報が多く単なるデマ情報ではなさそうです。
まず、Tensor G3 は内部的にコードネーム「zuma」 と呼ばれています。次に、使用される CPU コアとクラスタ構成は一新し、大幅な性能向上を期待することができます。
CPU コアは従来の 8 コアから 9 コアに増強され、使用されるコアも全てより新しいものに変更となります。具体的には、1 つの Cortex-X3 3.0GHz、4 つの Cortex-A715 2.85GHz、4 つの Cortex-A510 2.15GHz という前例のないクラスタ構成を採用しているそうです。
上記のコアは Snapdragon 8 Gen2 でも採用されていますが、Tensor G3 では低電力コアが一つ多いので、特定の場面では Snapdragon 8 Gen2 を上回る性能を発揮するかもしれません。
リーク情報に基づけば Tensor G2 から Tensor G3 への世代交代の中で大きなステップアップとなるのが ARMv9 への準拠です。ARMv9 は最新の 64bit ARM 命令セットのことで、Tensor G2 が基盤としている ARMv8 からパフォーマンス、セキュリティ、柔軟性に関する様々な新機能が追加されるなど、大幅にアップグレードされています。
ARMv9 では、アプリが隔離された安全な環境で実行されるようにする新しいセキュリティモデル、機械学習タスクを高速化する新バージョンの機械学習アクセラレーションモデル、メモリ破損攻撃からスマホを保護する新しいポインター認証機能、一台のスマホで複数の OS を安全に実行できる仮想化拡張などの新機能が追加されており、AI やセキュリティを重要視する業界のトレンドからすると ARMv9 への準拠は大変喜ばしいことです。
また、ARMv9 は 64bit 動作のみをサポートしたアーキテクチャーであるため、Pixel 8 は 64bit 用のバイナリコードしか含まずファームウェアも簡素化されるとのことです。
GPU に関しては ARM Mali-G715 に変更されるそうです。Mali-G715 は Tensor G2 で採用された Mali-G710 GPU のアップグレード版で、可変レートシェーディング機能が追加されたことで、ビジュアル的な視覚品質を損なうことなくゲームパフォーマンスと電力効率を向上させゲームアプリの動作が改善されます。GPU コア数については不明とされていますが、同サイトは 10 コアを採用する可能性があると予想しています。
Tensor G3 の他のコンポーネントについての情報は伝えられていませんが、Tensor G2 から大幅にアップグレードされた期待大のプロセッサが搭載されるということで、Pixel 8 では性能面でも飛躍的な進化が見込まれます。
Source : Android Authority
関連記事
週間ランキング
None Found