Sony サイバーショット「DSC-QX10」開封の儀&ファーストインプレッション
Sonyが今年9月のIFA 2013イベントで発表した“レンズスタイルカメラ”「サイバーショット DSC-QX10」(以下、QX10)を入手したので早速開封の儀を執り行います。(業務連絡:ガジェット通信様、本記事の利用はご遠慮ください)
QX10はスマートフォンからのリモート操作に対応したサイバーショットデジカメです。外観は普通のデジカメに内蔵されているズームレンズのみといった感じですが、内部にCMOSイメージセンサー、ズームレンズ、バッテリー、シャッターボタン、ズームレバー、三脚用ネジ穴、Wi-Fi、NFC、Micro SDカードスロットなどのデジカメの主要部品が組み込まれています。
私が今回入手したQX10は米Amazon.comで販売されていた米国版です。価格は$249でした。QX10は日本でも10月25日に発売される予定です。Sonyのレンズスタイルカメラには今回のQX10よりもスペックの高い「DSC-QX100」(約$499)もありますが、なぜQX10を選んだのかというと、QX100とほぼ同じスペックのRX100IIを持っているからなのですが、たとえ持っていなかったとしても、いわば“スマートフォン用の周辺機器”に5万円も注ぎ込むのは惜しい気がするので選ばなかったと思います。
では開封していきます。QX10の箱は円筒形のユニークなデザイン(物入れに良さそう)。QX10は次の写真のような感じで収められていました(実際はクッション材に巻かれていました)。
同梱品は、QX10本体、バッテリー、汎用スマートフォンアタッチメント、ストラップ、Micro USBケーブル(充電&PC接続用)、説明書・保証書などの書類です。カメラケースやXperia Z/Xperia Z1専用のケース型アタッチメントは同梱されていませんでした(2つは別売です)。
セットアップは、まず、裏蓋を外してバッテリーとMicro SDまたはMemory Stick Microを入れます。対応メモリカードはMicor SD/SDHC/SDXC、Memory Stick Micro/Micro Mark II。
QX10はまさにカメラレンズそのままの風貌です。主要スペックは、1,820万画素のExmor R(1/2.3型)、F3.3~5.9・25~250mmのGレンズ、BIONZ画像処理チップ、ISO100~12800、Wi-Fi、NFC、本体サイズは62.4 x 62.8 x 33.3、質量105g。けっこうコンパクトで、そのままポケットに入れて持ち運んでもポケットは膨らみますが、さほど違和感はありません。動画記録サイズは最大1,440 x 1,080ピクセル@30fps。
QX10をそのまま持って撮影することはもちろん可能(自分撮りや高い/低いアングルから撮影も楽)、製品には汎用のアタッチメントが付属しており、スマートフォンに取り付けて撮影することもできます。
汎用アタッチメントは、幅54mm~75mm、厚さ13mm以下のスマートフォンに取り付けることができます。Xperia Z1、Xperia Z、Xperia A、iPhone 5に取り付けられることを確認しました。
QX10には電源ボタン、シャッターボタン(半押し可能)、ズームレバー、電源ボタン、三脚用ネジ穴があります。電源ボタンを押して起動/停止します。ディスプレイがないので構図の確認はできませんが、その状態でシャッターボタンを押せば写真は撮影されます。
AndroidスマートフォンやiPhone向けに配信されている「PlayMemories Mobile」アプリをインストールし、スマートフォンとWi-Fi Directで接続して使用するのが基本的な使い方になります。アプリは無料。対応機種はAndroid(2.3-4.2)、iOS(4.3-6.1.4)を搭載した端末。
AndroidとQX10の接続方法。まず、QX10の電源を入れ、PlayMemories Mobileアプリを起動します。次に、アプリ上に「DIRECT-NEQ0:DSC-QX10」のAPが表示されたらタップしてパスワードを入力します(パスワードはQX10上に印字されています)。
NFC対応機種であれば、QX10の電源ボタン付近のNFCロゴとスマートフォンの背面をタッチすれば自動的に繋がります。iPhoneの場合は、Wi-FiアクセスポイントをQX10の「DIRECT・・・」に変更して、PlayMemories Mobileアプリを起動します。
PlayMemories Mobileを搭載したスマートフォンはデジカメのボディのような役割を担っており、プレビュー、写真/動画の撮影、撮影モードの切り替え、写真/動画の切り替え、各種パラメータの変更を行なうことができます。アプリ無しだとシャッター操作とズーム操作しかできません。
シャッターはQX10本体の物理ボタン、またはディスプレイ上のソフトウェアボタンで切ることができます。撮影された写真はシャッターを切ると自動的にスマートフォンに転送され、ギャラリーアプリ(Android)、カメラロール(iPhone)に保存されます。動画の自動転送には対応していません。
PlayMemories Mobile上で利用可能な操作は、
- 画面をタッチしてピントを合わせる
- シャッターを切る
- 撮影後にレビューする
- レビュー画面で他のアプリと共有する
- ズーム倍率を変更する
- 撮影モードを切り替える。
サポートされているモードは「おまかせオート(シーン自動検出撮影)」「プレミアムおまかせオート(HDR処理を含めたデジタル処理撮影)」「プログラムオート(絞りとシャッタースピードをカメラまかせにして他を好みに合わせて調節して撮影)」の3種類。スイングパノラマ、連写、シーンセレクション、マニュアルモード(シャッタースピードと絞りを変更して撮影)などは非対応です。 - 写真/動画を切り替える
- QX10に挿したメモリカードの写真・動画を閲覧する
- ホワイトバランスを調節する
- セルフタイマーを設定する
- 操作音のON/OFFを切り替える
- 写真の記録サイズを変更する
などです。「RX100II」などの一部のSony製デジカメにもスマートフォンからリモート操作する機能はありますが、できることはQX10の方が豊富です(タッチフォーカス、ギャラリーの閲覧、ホワイトバランスの調節など)。
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