ZenFone 3やXperia Xなどの最近のスマートフォンは準天頂衛星「みちびき」に対応している
端末メーカーが公開している Android スマートフォンのスペックシートに掲載されることはあまりありませんが、最近のスマートフォンの多くは準天頂衛星「みちびき(QZSS)」に対応しています。
人工衛星による位置測位システムとしては長らく米国の GPS がスマートフォンでサポートされており、数年前からは GLONASS や BeiDou などの新しい位置測位システムにも対応しています。
今では、準天頂衛星(QZSS)をサポートしたチップセットが多く存在します。スマートフォンでよく採用されている Qualcomm 製チップセットだと、Snapdragon 820 / 652 / 650 / 625 / 617 / 435 が QZSS に対応しているので、例えば、ZenFone 3 や Xperia X なども「みちびき」の信号を受信できます。
人工衛星からの信号を長時間ほぼ真上から受信できる準天頂衛星システムは GPS のような低仰角の人工衛星の多い測位システムだとビルや山間部では受信しづいことがあり、衛星のロックが安定しない、測位の精度が悪いなどの問題が発生します。しかし、準天頂衛星のサポートにより衛星のロックに必要な衛星の一部が高仰角から信号を受信できるので、これらの問題を軽減してくれます。
現状、「みちびき」のような QZSS は GPS を補完する用途に用いられているので、スペックシートには記載されないのかもしれません。
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