ASUS ZenFone 4 ZE554KLのレビュー
今年 8 月に海外で発売された ASUS ZenFone シリーズの第 4 世代モデル「ZenFone 4 ZE554KL」を入手。早速レビューをお送りします。
ZenFone 4 は既に数機種が発表されていますが、本記事で紹介するのは ZenFone 4 シリーズの中でもベースモデルと位置づけられる「ZE554KL」です。ZE554KL の中にもさらにプロセッサ別に Snapdragon 630 モデルと Snapdragon 660 モデルの 2 種類が存在しますが、ここで取り扱うのは上位の Snapdragon 660 モデル(以下、ZenFone 4 と呼びます)。
ZenFone 4 は昨年発売された ZenFone 3 ZE552KL の後継モデルです。ZenFone 3 と比較して筐体はスリムになったほか、内部スペックも全体的に改良されています。
大きな特徴は背面にデュアルカメラを搭載した点で、写真や動画の画質が向上し、広角での撮影が可能になるなど新機能も追加されています。また、カメラ機能については自撮りに特化した「SelfieMaster」アプリが追加され、美顔エフェクトを適用しながら映像をライブ配信できるなど便利になっています。
ASUS 独自のカスタム UI「ZenUI」は ZenFone 4 シリーズでバージョン 4.0 に変わりました。新しい ZenUI 4.0 では
UI のデザインが新しくなり、様々な新機能が追加されています。
筐体デザインは基本的に ZenFone 3 と変わりません。アルミフレームのシャシーをゴリラガラスでサンドウィッチした構造です。しかし、本体の横幅が細くなっているので片手での操作性がしやすくなっています。詳細はこちらの記事で紹介しています。
ZenFone 4 の背面には 1,200 万画素のメインに加えて、“ウルトラワイドアングルカメラ” と呼ばれる 800 万画素のサブカメラが搭載されています。
このサブカメラはメインカメラと連動しているので、通常撮影のフォーカス性能や暗所での明るさ向上に役立っていますが、120 度の広角レンズを備えており、風景やグループ写真を撮影する際に周囲をメインよりも広い画角で撮影することもできます。
ZenFone 4 の指紋リーダーは背面から前面下部のホームボタンに移動しています。ホームボタンはタッチセンサー式で、押し込むことはできません。
USB コネクタは Type-C です。その傍にはスピーカーが付いています。スピーカーはシングル構成ですが、「オーディオウィザード」の「ステレオモード」を有効にすると音声がバーチャルサラウンドのようなステレオっぽい聴こえ方に変わります。
ZenFone 4 は Qualcomm プロセッサの中でも最新の「Snapdragon 660(SDM660)」を搭載しています。Snapdragon 660 は 14nm プロセスで製造され、CPU に Qualcomm のカスタムコア「Kryo 260」を採用しています。Kryo 260 は 2.2GHz 駆動のハイパフォーマンスコア x4 と 1.8GHz 駆動の低消費電力コア x4 を組み合わせたオクタコア CPU で、ベンチマークアプリだと ZenFone 3 の Snapdragon 625 よりも倍の性能を発揮します。RAM は 6GB も積んでいるので、性能は ZenFone 3 を大きく上回ると言えます。
前述の通り、ZenFone 4 は新しい ZenUI 4.0 を搭載しています。ZenFone 3 の ZenUI 3.0 と比較して ZenUI 4.0 では UI デザインが全体的にシンプルな内容に改良され、プリインストールされているシステムアプリは ZenUI 4.0 向けにアップデートされています。OS は Android 7.1.1 Nougat なのでマルチウィンドウを利用できるほか、アプリショートカットといった Android 7.1.1 の機能も利用できます。
ZenUI 4.0 の目玉は新しいカメラアプリ「PixelMaster 4.0」でしょう。カメラアプリの詳細はこちらの記事で説明していますが、デュアルカメラ操作のためにカメラの切替ボタンが追加。人物の撮影に特化した「ポートレート」モード、Instagram への投稿に適した「1:1」フォーマット、カメラモードのショートカット機能(デフォルトは Pro モード)が追加されるなど、機能が強化されています。
ZenFone 4 のカメラはハードウェアも進化しており、メインカメラには Sony IMX362 イメージセンサー(1/2.55 インチ 1.4μm 画素サイズ)や F1.8・25mm のレンズを採用。4 軸 OIS や 3 軸 EIS、4K 撮影、RAW 撮影に対応しています。前面には 800 万画素カメラを搭載しています。
上記のほかにも、自撮り機能に特化した「SelfieMaster」アプリ、アプリを複製して 2 つのアカウントで利用できる「ツインアプリ」、緊急時の情報共有機能「ZenUI セーフガード」、高機能のオフラインリーダー機能「ページマーカー」なども追加され、また、ZenFone AR の「OptiFlex」も ZenUI 4.0 に移植されています。
ディスプレイは 5.5 インチ 1,920 x 1,080 ピクセルの Super IPS 液晶です。最高輝度が 600nits と比較的高めなので屋外での視認性は良好でした。
ZenFone 3 から力を入れているオーディオ機能については、内蔵スピーカーによるステレオ再生が可能になっており、ZenFone 3 時代からの DTS Headphone X のオーディオエフェクトや 24bit / 192Khz のハイレゾ再生は ZenFone 4 でも健在です。
ZE554KL のストレージ容量は 64GB で、Micro SD カードも使用できます。ただ、Micro SD カードを装着すると SIM カードは 1 枚しか使用できなくなります。
ZenFone 4 は ASUS スマートフォンで初めて Bluetooth 5 をサポートしたほか、NFC やデュアル SIM・デュアルスタンバイ、VoLTE もサポートしています。
ZenFone 4 のバッテリー容量は 3,300mAh です。ZenFone 3 が 3,000mAh だったので ZenFone 4 では 10% も増加したことになりますが、ZenFone 3 からの違いはさほど感じませんでした。
Source : 町のお店
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