HMD GlobalのNokiaフラッグシップ「Nokia 8」のレビュー

投稿日時 11月 13th, 2017 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース, ピックアップ記事, ブログ
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HMD Global が今年の 9 月に海外で発売した Nokia スマートフォンのフラッグシップモデル「Nokia 8(TA-1012)」のレビューをお送りします。

Nokia 8 はちょうどいいサイズで持ちやすく、パフォーマンスやカメラも申し分ないレベル。価格もお手頃でバランスの取れた機種だと言えます。特に、カールツァイスブランドのデュアルカメラを搭載している点はこの機種の大きな特徴で、同価格帯の他社のスマートフォンよりも写真や動画を綺麗に撮影できます。

Nokia 8 の中身はほぼ標準仕様の Android 7.1.1 Nougat なので非常にシンプルです。HMD Global による独自の機能と言えば OZO ブランドの空間オーディオ録音くらいでしょうか。Nokia らしさはほとんど無く面白味に欠けるという見方もできます。シンプルな端末が好きという方は Nokia 8 を気に入るでしょうが、Pixel 2 の Active Edge のようなサプライズを求める方にとって Nokia 8 はつまらない端末になります。

ディスプレイは 5.38 インチという大きくはないが小さ過ぎるわけでもない絶妙なサイズを採用しており、解像度は 2,560 x 1,440 ピクセルと高い。Nokia 8 は 700nits という高い輝度を達成しているので、屋外でも非常に見やすいです。

重量感のある Nokia 6 とは異なり、Nokia 8 は非常にスリムで軽量のため、女性にとっても扱いやすい一台だと言えます。持ちやすさや操作のしやすさは近年でも稀な高いレベルを達成していると私は評価しています。

外装はアルミユニボディを採用し、全体的に金属の質感があります。しかし、Nokia 6 よりもきめ細かな表面仕上げとなっているので、持った感じはしっとりとした感じです。

今回入手した Nokia 8 は英国向けの シングル SIM 版です。ただ、カードトレイは SIM カードと Micro SD カードが一体になっています。

Nokia 8 の代名詞とも言えるカメラについてはこちらの記事こちらの記事で詳しく紹介しています。

カメラは高品質なカールツァイスレンズを持つデュアルカメラを採用し、前後カメラで同時に写真や動画を撮影したり、前後カメラで同時に撮影したり、YouTube と Facebook に映像をライブ配信できる機能、Nokia OZO テクノロジを活用した 360 度空間オーディオ録音・再生機能を搭載するなど、機能はかなり充実しています。

リアカメラは 1,300 万画素(カラー CMOS、1.12μm)+ 1,300 万画素(モノクロ CMOS)のダブルレンズ仕様となっており、リアカメラのメイン側は OIS、PDAF、レーザー AF、デュアルトーン LED フラッシュに対応しています。また、フロントカメラもリアのメイン側と同じ 1,300 万画素(1.12μm)CMOS を使っており、PDAF にも対応しています。

Nokia 8 は今年のハイエンドモデルで定番の Snapdragon 835 プロセッサを搭載した一方で、メモリは 4GB RAM + 64GB ROM と平凡です。フラッグシップなのに RAM が 6GB 以上ではない点には若干の残念感を覚えますが、パフォーマンスは良好で、この部分が大きな問題になることはありません。

Antutu のスコアは 166.812 点とまずまずです。

冒頭の方でも説明しましたが、Nokia 8 のファームウェアは標準の Android 7.1.1 Nougat をベースにしており、アプリアイコン、着信音、壁紙、ブートアニメを Nokia ブランドに改変したという程度のカスタマイズ内容です。しかし、カメラアプリは HMD Global 独自の仕様となっており機能もかなり豊富です。

標準の機能では、Nokia 8 のシステムを日本語化することはできませんが、こちらの記事のように、More Locale 2 と ADB コマンドを利用するとほぼ完璧に日本語化されます。

Nokia 8 のバッテリー容量は 3,090mAh です。これは画面サイズが 5.5 インチ未満の端末としては大きいと言えます。次の写真は途中で 10% ほど追加で充電していますが、約 1 日 13 時間も使用できています。充電分を差し引いても 1 日持つことは確実です。

Nokia 8 は上記の他にも、Wi-Fi a/b/g/n/ac、Bluetooth 5、NFC、ANT+、VoLTE、LTE Cat 9、USB Type-C(USB 3.1 準拠)など、最新モデルで定番の通信機能にも対応しています。au 系の SIM カード(UQ mobile)は電波を掴まないようでした。