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HT-03Aをルータのように利用するには、HT-03AのROMをテザリング（tethering）可能なカーネルとroot化OKな物に変えなければなりませんが、そうしたカスタムROM上が動作しているHT-3Aに「aNetShare」と言うアプリを使用すれば簡単にHT-03Aをルータ化（モデム化）できます。この場合だと、「aNetShare」の場合だとスイッチのような機能も内蔵しているためブロードバンドルータと言った感じが正しいでしょうね。

今回、HT-03Aのルータ化（モデム化）に使用したカスタムROMは、サクサク動いて人気の「Dwang v1.9」カスタムROMです。それ以外のROM、docomo標準のROMでは試していませんのであしからず。また、ご利用の際には自己責任で宜しくお願いします。

aNetShareの設定および利用は非常に簡単でわかりやすいです。
aNetShareを起動し、画面下の「Start WiFi AP」をタップすればすぐに無線LANのアクセスポイントとして動作しだします。

aNetShareがルータとして動作しだすと、たとえばWindows PCの「ワイヤレスネットワーク」のアクセスポイント一覧を見てみると、”GPhone”と言うSSIDが表示されます。デフォルトのままだとaNetShareのSSIDは”GPhone”に設定されています。

SSID ”GPhone”をダブルクリックして接続すると、HT-03A画面上にWindows PCが接続してきたことを知らせる表示が出てきます。
アクセスしてきたPCのセキュリティ設定は、基本的にHT-03A上のaNetShareの設定としてアクセスさせるか/させないかを手動で選択することで調整します。

アクセスを許可するPCに対して、表示右側のチェックボックスをON/OFFで許可/拒否を決定します。それ以外のセキュリティ設定は無いようです。

aNetShareの想定している使い方としては、一人で喫茶店などでPC作業をしているときや仲間だけが集まってネット環境を提供すると言う使い方だと思います。
なので、許可/拒否を選択するだけのシンプルな作りにしてあるのだと勝手に思っています。

わけのわからないPCがHT-03Aにアクセスしてきた場合は音で接続してきたことが通知されます。拒否したいアクセスは何も考えずに拒否してしまえばよいのです。

aNetShareを利用し終わったら画面下の「Stop – WiFi AP」をタップしてルータモードを解除してあげればOKです。

HT-03Aをルータとして使用した場合の通信速度

HT-03Aをルータ化できることは良いのですが、果たしてそれが使い物になるくらいの速度かどうか気になるところですよね。
試しにUSENの回線速度を、aNetShare有り/無しでその速度を測ってみたので参考までにご紹介します。

ダイレクト接続の場合、約１５Mbps程度の通信速度が出ていました。一方、aNetShareを一人で利用した場合、念のために三回測定してみたのですがどれも不安定で、0.863Mbps、1.17Mbps、0.488Mbpsと平均すると大体1Mbps弱と言ったところです。

比較するとボトルネックは明らかにHT-03Aでした。まあこんなところでしょうね。
実際のWEB閲覧ではそれほどストレス無くできておりますので使用に関しては問題ないかと思います。環境によって変動するでしょうが・・・。

最後に、気になるルータ化した場合の通信費用ですが、aNetShareを利用してインターネットを使った場合でも「mydocomo」の請求料金は上がりませんでした。aNetShareを利用してから数日後にmyodocmoを見ることで請求料金が反映されているかどうかを確認しています。
本当にBiz・ホーダイダブルの料金内で収まっているのか不安な点も有りますが、一応、収まっているようです。

今回紹介したHT-03Aのルータ化は、もちろんdocomoのサポート範囲外でしょうから自己責任で行うようにしてくださいね。