MediaTek CPUクロックが3GHzに達する新SoC Dimensity 8050を発表
MediaTek が CPU 動作クロックを最大 3GHz にまで引き上げ性能を大幅に向上させたスマホ向け新 SoC「Dimensity 8050」を発表しました。
Dimensity 8050 はハイエンドスマホ向けの 5G 対応 SoC で、6nm プロセス技術の下で生産されています。
CPU は、1 スーパーコア Cortex-A78 3GHz+ 3 パフォーマンスコア Cortex-A78 2.6GHz + 4 低電力コア Cortex-A55 2GHz で構成されており、GPU には 9 コアの Mali G77 を採用しています。
Dimensity 8050 では AI エンジンをマルチコアの MediaTek APU 570 に刷新したことで AI を利用した画像処理の性能が向上し、より高画質なメディアフォーマットでの記録も可能になりました。Dimensity 8050 では最大 2 億画素の写真撮影、3 通りの露出条件の映像を同時記録するスタッガード方式の 4K HDR 動画、複数人の背景をぼかす AI マルチパーソンぼけ動画などの撮影が可能です。
映像エンジン MiraVision も改良され、Dimensity 8050 では HDR10+ と AV1 フォーマットのハードウェアデコードをサポートした他、ディスプレイは 168Hz HD+ または 90Hz QHD+ までのリフレッシュレートと解像度をサポートしました。AI を利用して SDR 動画を HDR 動画へリアルタイムアップスケーリングする機能も追加され、SDR 動画のダイナミックレンジを 29% 拡張することができます。
モデムでは 5G のキャリアアグリゲーション（2CA）やデュアルの 5G デュアル SIM（SA + SA）をサポートするなど、5G への対応がさらに強化されスループットも向上しています。
Dimensity 8050 は Tecno Camon 20 Premier 5G など一部の中華フォンで既に搭載されており、今後より多くの中華フォンや中~上位クラスのスマホに搭載されると予想されます。
Source : MediaTek
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